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「技術トレンド」東邦ガス、中部電力 伊勢湾幹線が完成 【4面】
 東邦ガスと中部電力が共同で建設を進めてきた「伊勢湾幹線(伊勢湾横断ガスパイプライン)」の工事が、9月20日に完了した。
伊勢湾沿岸にある東邦ガスの四日市工場、中部電力の川越火力発電所それぞれと、両社が共同運用する知多地区LNG基地が結ばれ、都市ガスの安定供給と火力発電所への燃料供給信頼度が大幅に向上した。また、緊急時の相互バックアップ体制もより強固なものとなった。日本最大級の海底パイプラインの建設に当たり、工期短縮、作業効率化のための様々な工夫を凝らした。

●LNGを一体管理、相互バックアップ体制を強化

 完成したのは、両社が共同運用している知多地区LNG基地(愛知県知多市)と中部電力川越火力(三重県川越町)間のⅠ工区(長さ約13・3km)と、川越火力と東邦ガス四日市工場(三重県四日市市)間のⅡ工区(約5・5km)。設計圧力はいずれも7Mpa。

 2006年12月に建設計画を発表、08年4月に着工した。Ⅰ工区は全線、Ⅱ工区は約4kmがシールドトンネル。知多、川越、四日市の3カ所に立坑を設けて掘進し、2年6カ月後の10年10月にシールドトンネル工事を終了。引き続きトンネル内の導管工事を進め、この9月に完成した。

 東邦ガスのパイプライン建設の目的は、①三重方面へのガス供給安定性の向上、②LNG基地の柔軟運用、③セキュリティー面の強化―の3点。

 ①三重県鈴鹿市、津市方面の導管整備、需要開拓を今後進める上で、四日市工場だけでなく、大型受入設備を備えている知多地区LNG基地からの供給も可能となり、安定的に都市ガスの供給ができる。

 ②従来、三重方面のガス需要を四日市工場で、その他の需要を知多側の工場で対応していたため、地区ごとの需給バランスを考慮したLNGの受け入れが必要だった。パイプラインの完成により、知多・四日市両地区を連携することで、両基地で一体的にLNGを受け入れることができる。このためLNGの受け入れ柔軟性や在庫調整能力が向上し、ガス需要への柔軟な対応ができる。

 ③四日市工場と知多地区LNG地区との間をパイプラインで接続することで、基地間のバックアップが可能となり、セキュリティーの強化につながる。

●共同敷設で工期短縮

 シールドトンネルは全長約17・3km、立坑の深さは約41~46m。「長さ、深さともに国内最大級」と東邦ガス供給管理部の立松秀和・伊勢湾幹線プロジェクトリーダーは語る。

 シールド掘進工事は鹿島建設・清水建設共同企業体が行った。Ⅰ工区は、知多と川越の両側から掘り進め、中間地点で連結する「地中接合工法」を採用、工期短縮に努めた。Ⅱ工区は、四日市側から掘り進めた。

 施工管理は、Ⅰ工区を中部電力、Ⅱ工区を東邦ガスが担当した。「Ⅰ工区は、一本のシールドとし、両社の導管を共同敷設することにより、単独でそれぞれ敷設する場合よりも大幅なコストダウン、工期短縮につながった」と東邦ガス伊勢湾幹線プロジェクトの佐藤英一郎・建設推進室長は語る。

 Ⅰ工区は、内径3mのトンネル内に東邦ガス(600A)と中部電力(700A)の2本の導管が敷設してある。Ⅱ工区は内径2m。川越火力を経由して東邦ガスのガス管1本が敷設してある。


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