広島大学の村川三郎名誉教授をはじめとする研究者グループは10日、東京都港区の虎ノ門パストラルで開かれた第28回エネルギー・資源学会研究発表会で、エコキュートの稼働実態に関する研究成果を発表した。市場シェア上位4社の2008年モデルについて、4月施行の改正省エネ法でエコキュートの省エネ基準を設定する際に使用された給湯負荷(修正M1モード)を与えて冬季と中間期の効率を測定したところ、少なくとも2機種でカタログ値と矛盾する結果が出たことが示された。
関西電力は、3月に制作した自社パンフレットで「より実際の使用に近い省エネ基準を設定するために、国がエコキュートの省エネ性を測定したところ、カタログ値とほぼ同等の値が得られた」としている。給湯器の年間効率は一般に中間期の効率を若干下回るレベルになることが分かっているが、今回の研究で中間期のデータ取得が完了している3機種(機種B~D)のうち、機種Cではカタログ値と矛盾しない効率が出ていた一方、機種BとDでは年間エネルギー消費効率(APF)がカタログ値を大幅に下回るであろうことを示唆するデータが示された。
市場シェアトップの機種Cは、カタログ上のAPFが3・5と最も高い。機種Cの実稼働効率は06年モデルから大きく向上していたが、これはヒートポンプ出湯温度を大幅に低く制御するようになったことに起因する。タンク内の最低蓄熱量が低いため、浴槽内の温度を上げるために差し湯をすると湯切れを起こす可能性が06年モデル以上に高くなっている。運転モードを出荷時設定から変更すれば湯切れは防げるが、風呂追いだきによって効率は大幅に低下する。
国がエコキュートの省エネ基準を設定した際の測定データは一切公開されておらず、第三者による検証が不可能な状態だ。今回の研究では追いだきがエコキュートの効率を大幅に低下させることも確認されたが、修正M1モードでは追いだきの影響はまったく考慮されていない。
エコキュートは利用者の生活スタイルや機器のモード設定によって効率が大きく変動し、「増エネ」となるケースもあることが分かっている。エコキュートの省エネ基準策定時には、モード設定に関するアンケート調査を基に加重平均した値で評価したとされているが、こうしたデータも開示されていない。
関西電力は、3月に制作した自社パンフレットで「より実際の使用に近い省エネ基準を設定するために、国がエコキュートの省エネ性を測定したところ、カタログ値とほぼ同等の値が得られた」としている。給湯器の年間効率は一般に中間期の効率を若干下回るレベルになることが分かっているが、今回の研究で中間期のデータ取得が完了している3機種(機種B~D)のうち、機種Cではカタログ値と矛盾しない効率が出ていた一方、機種BとDでは年間エネルギー消費効率(APF)がカタログ値を大幅に下回るであろうことを示唆するデータが示された。
市場シェアトップの機種Cは、カタログ上のAPFが3・5と最も高い。機種Cの実稼働効率は06年モデルから大きく向上していたが、これはヒートポンプ出湯温度を大幅に低く制御するようになったことに起因する。タンク内の最低蓄熱量が低いため、浴槽内の温度を上げるために差し湯をすると湯切れを起こす可能性が06年モデル以上に高くなっている。運転モードを出荷時設定から変更すれば湯切れは防げるが、風呂追いだきによって効率は大幅に低下する。
国がエコキュートの省エネ基準を設定した際の測定データは一切公開されておらず、第三者による検証が不可能な状態だ。今回の研究では追いだきがエコキュートの効率を大幅に低下させることも確認されたが、修正M1モードでは追いだきの影響はまったく考慮されていない。
エコキュートは利用者の生活スタイルや機器のモード設定によって効率が大きく変動し、「増エネ」となるケースもあることが分かっている。エコキュートの省エネ基準策定時には、モード設定に関するアンケート調査を基に加重平均した値で評価したとされているが、こうしたデータも開示されていない。










